どうも、HYATT(@pt_hyatt)です。
突然ですが「eSIM」ってご存知でしょうか?
“SIM”の手前に”e”がついたこのワードを知ったのは、つい最近。
簡単に言ってしまうと「SIMカードに書かれている情報が、直接スマホに書き込めるようになりますよ!」ということ。
iPhone XS、XS Max、XR以降のiPhoneはこれに対応してます。 (ただしSIMロック解除されていない場合は不可)
極端な話をすると「もう物理的なSIMカードなんて要らない」という結構革命的なことなんです。
海外旅行時の必需品であり悩みでもあったSIMカード
僕自身これまで海外を旅しながら、毎回訪れる国でSIMを買っては、ピンを差し込んで小さいSIMカードを入れ替えるの必要があり、面倒に感じていました。
途中で複数の国やエリアで使える「周遊SIM」の存在を知り、マイナーな国を訪れるとき以外の負担は減りましたが…、本音を言うと、
差し替えること自体が面倒!!
eSIMになるとどう変わるの?
eSIMになると具体的にどうなるかというと、物理的なSIMカードが一切不要になります。
通信会社の店舗やブースに行ってSIMカードを購入(契約)する必要も無ければ、ピンを差して、SIMカードを入れ替えする必要も無いんです。
購入(契約)もアクティベート(有効化)も全てネットで完結します。
つまり、今からSIM使いたい!と思った時にネット(WiFi)環境さえあれば、
どこにも行かず、誰とも合わずに、わずか数分で、SIMを入れ替えずに、モバイル通信が利用できるようになります。
これが本当革命的なんです。
便利でコスパ最強な「3香港」
近年どんどんeSIMを発行する業者が出てきていますが、2019年秋現在で僕も利用していてオススメなのが、3香港(THREE HongKong)のeSIMです。
THREEというイギリスの通信会社の香港版が出しているeSIMです。ヨーロッパや南米周遊の際はTHREEのSIMに大変お世話になってきたので信頼度も高いです。
10月3日からシンガポール、マレーシアへ渡航する予定があり、念の為2日の時点で日本国内のWiFi環境下で購入して設定をしておきました。
3日にシンガポールに着陸した飛行機を降りる際にアクティベートすると無事繋がり、その後マレーシアに移動しても、そのまま問題なく利用できました。
3香港のeSIMは1日単位での利用が可能ですが、初回利用時は10日分のみの購入が可能なのと、その後もこの10日ごとのパッケージが結局お得なので、そちらを例に解説していきます。
購入から設定までの流れ
まず購入の流れは、至って簡単です。
- 3香港のeSIMのページから、Travel Dataと書かれている方の購入ページへと進む。(3香港eSIM「Travel Data eSIM」購入ページ)
- 概要が書かれているので、同意にチェックを入れ、次へ進む。
- 携帯番号とメールアドレスを入力し、次へ進む。
- クレジットカード情報を入力し、決済を完了させる。
- 入力したメールアドレス送られてくる数字6桁のワンタイムパスワードを使って、認証を完了させる。
設定の流れは認証完了後にメールで送られてくる案内に従って、アクティベートを済ませていけばOKです。
アクティベートと言っても「設定 > モバイルデータ通信 > データ通信プランを追加する」と進み、メールに付随するQRコードを読み込むだけで終わる。
もし既に何かSIMを差している場合は、副回線(Secondary)に今回契約した3香港のeSIM情報が追加されます。
あとは、
・既存の主回線をOFFにして、副回線をONにする
・データローミングをONにする
これをすれば、3香港eSIMでの通信に切り替わり、アクティベートが完了します。
アクティベートが完了すると、SMSに沢山中国語と英語でメッセージが飛んできます。 (内容は、対象エリアや、容量、有効期限などについて)
※もし数分経っても何も起きない場 or 通信できない場合は、スマホを再起動してみてください。
設定で気をつけるべきは、3香港のeSIMを使っている際は、元々使っていた主回線のデータ通信をOFFにしておき、まだ3香港のeSIMを使わない場合や一旦戻す場合は、副回線のデータ通信をOFFにしておいた方が良いです。
※もし心配であれば、普段使いのSIMは物理的に抜いておくというのも手です。(抜き差しの作業が発生するのでeSIMの魅力は半減しますが…)
3香港は28ヶ国で使用可能
対象エリアは既に28ヶ国に及んでいます。
中国/マカオ/台湾/日本/韓国/シンガポール/マレーシア/フィリピン/タイ/ミャンマー/ベトナム/インド/インドネシア/オーストラリア/アメリカ/カナダ/グアム/フランス/イギリス/イタリア※/アイルランド※/スウェーデン/デンマーク/オーストリア/メキシコ/スリランカ/イスラエル/クウェート
ヨーロッパの使用可能国(地域)がもっと増えてくれると嬉しいですが、東南アジアを旅行する分には、そのほとんどがカバーされているので十分な範囲です。ちゃんと北米もカバーしているのは素晴らしいですね。
※アイルランドとイタリアは3G回線
未検証ですが、香港の通信会社のSIMなので、中国本土でも規制なしにネットができると思われます。
データ容量は500MB/1日
データ容量は1日あたり500MBまでで、超過すると低速通信に切り替わります。
何も気にせず沢山使える!という容量では無いのですが、WiFi使えるところではWiFi切り替えるなどしていれば、問題無いはずです。
経験上、動画を長時間見たりしない限りは、あまり超えることは無い容量なので気になったことはありませんし、親切なことに半分の250MBを使った段階でSMSにアラートが飛んできます。
万が一超過してしまっても、日付をまたげばリセットされるのが日割りプランの良いところです。
有効期限も180日間(初回アクティベートから90日間)
3香港のeSIMは、購入手続きが完了してから180日間が有効で、初回にアクティベートしてから90日間が10日分の有効期限となります。
例えば、よく週末の休みを利用して、2泊3日ほどの東南アジア旅行をする人が、
6月1日に予め3香港のeSIMを購入
→6月20日に初回アクティベート。6月22日までの3日間、シンガポール旅行で使用。
→7月14日から17日までの4日間、タイ旅行で使用
→9月10日から12日までの3日間、台湾旅行で使用
みたいに90日の間で3回に分けて10日分を使うなんてことも可能です。
値段も良心的!10日分で138香港ドル(1日あたり188円)
2019年10月現在の価格とレートだと、
10-Daysプランで138香港ドルなので
1日あたり188円となります。
月換算しても、5,640円。
格安SIMに比べるとまだまだ高いかもしれませんが、大手キャリアからすれば相当安いはずです。
周遊SIMを買おうとすると、筆者も良くお世話になっている
タイの通信会社AISのSIM 2 FLYと比較すると
<SIM 2 FLY amazon.co.jpでの販売価格>
8日間連続使用4GBで1520円
15日間連続使用4GBで3380円
とかなので、非連続で使用できて入れ替え作業も要らないeSIMの方が安くて便利なのは火を見るよりも明らかです。
もう物理的なSIMカードには戻れない
今回ちょうど東南アジアに行く機会があったので試しに使ってみましたが思いのほか快適でした。購入も設定も全てiPhoneの中で完結するのは素晴らしい体験です。
まだ完全には脱却できないですが、ぶっちゃけもう物理的なSIMカードには戻りたく無いです笑
というより前々から、こんな小さくてすぐ無くしそうな「SIMカード」なんてものを、いつまで使っているんだ!と非効率に感じていたので、eSIMへの移行の流れはごく自然なことで今後も加速していくと思います。
リチャージ/追加パッケージ購入方法
初回購入したeSIMのパッケージを使い切った後も、半年の有効期限内であれば再びパッケージ購入をすれば、引き続き同じ番号で利用することができます。
リチャージ/追加パッケージの購入方法やアクティベートの方法について別記事でまとめました。再度利用を考えている方はこちらを参照してみてください。
追記:実際に使用したエリア
実際に使用してみた例を記載しておきます。
2019年10月3日-2019年10月5日
→シンガポールおよびマレーシアのペナン島で問題なく使用できました。
2019年10月8日-2019年10月12日
→マレーシアのクアラルンプールおよびマラッカにて問題なく使用できました。
2019年10月19日-2019年10月22日
→韓国のソウルにて問題なく使用できました。
2019年11月12日-2019年11月14日
→アメリカのサンフランシスコにて問題なく使用できました。
2019年12月16日-2019年12月30日
→メキシコのメキシコシティ/レオン/グアナファト/グアダラハラ、アメリカのロサンゼルス/サンフランシスコで問題なく使用できました。
2020年2月2,3,7,12日
→インドネシアのジャカルタとバリ島、マレーシアのクアラルンプールで問題なく使用できました。