2019年11月、キューバのハバナ国際空港(ホセ・マルティ国際空港)からアメリカのマイアミ国際空港へ、アメリカン航空(American Airlines)を利用して渡航しました。
アメリカ経由のキューバ旅行は、形式上では観光目的での渡航が不可という制約があります。これにより、アメリカからキューバへの渡航はもちろん、キューバからのアメリカ入国にも不安が残ります。
先に結論から言うと、無事にキューバからアメリカへ渡航できました。何も面倒な書類や手続きは必要無く、他の国からの入国と何ら変わりなかったです。しかもハバナからマイアミまでは約1時間、料金も約1万2,000円で移動することができました。
アメリカからキューバ行きの便と同様、キューバからアメリカに行く便の購入時にも注意書きと渡航目的選択の画面が出てきます。一度購入が完了してしまえば、キューバの出国時やアメリカの入国時に口頭で渡航目的を聞かれることも一切なく、面倒な書類や手続きも必要ありませんでした。
アメリカン航空でのキューバ→アメリカ渡航体験記
実際にキューバのハバナからアメリカのマイアミまで移動した様子を、航空券の予約時から振り返ってみます。
キューバ出国便も購入時に渡航目的を聞かれる
キューバからアメリカ行きの飛行機は、ハバナからマイアミのアメリカン航空(American Airlines)を利用することにしました。希望する出発日の便が少し価格が上がっており15,000円くらいかかってしまいましたが、通常は12,000円で行ける区間です。マイアミ行きは他にもデルタ航空の便も多いようでした。
アメリカへ渡航する便なので、キューバへの渡航目的は関係ないのでは?と思っていましたが、購入画面の後半部分で「観光目的での渡航不可」の注意書きと、渡航目的の選択画面があらわれます。キューバ行きの便と同じく、「Support for Cuban people(キューバ国民支援)」を選択して予約を済ませました。
行きの便と同じく、ここが一番不安にさせられる瞬間だった。
ハバナ国際空港のキオスク端末でチェックイン
キューバではネットを使わず過ごしたので、WEBチェックインしないまま空港へと向かいました。ハバナ国際空港は一昔前の建物という感じでしたが、なかなかキレイに整っています。アメリカン航空のカウンターに行こうとすると、手前にキオスク端末があったので、そこでチェックインを済ませました。
キオスク端末の操作は特に難しくは無かったのですが、ここで再度渡航目的についての確認がありました。もう出国するというのに今さら…という感じですが、例のごとく「Support for Cuban people(キューバ国民支援)」を選択すると無事に発券することができました。
キューバ出国審査は並ぶが意外とあっさり
午前中のハバナ国際空港の出国審査は結構混雑していました。その後の手荷物検査を含めて1時間は見ておいた方が良いかもしれないです。ただし、飛行機の搭乗時間が間近の場合は、優先的に通してもらえていました。
出国審査は、パスポートとビザ(ツーリストカード)を提出し、特に渡航目的も聞かれることなく終了です。ビザは回収されてパスポートだけが返却されます。並ぶ必要はありますが、処理自体はすごくあっさりでした。
出国審査後に手荷物検査を受けて、制限エリア内へと進みます。ロビーと同じく赤を基調にした空間になっていました。新しい建物ではないですが、キレイに整っています。カフェや売店もそれなりにありました。
アメリカン航空AA2706便に搭乗
搭乗開始時間まで読書をして過ごし、アメリカン航空の機内へと乗り込みました。機体はBoeing 737-800。やはりハバナーマイアミ間は人気路線なのか機内は満席です。周りのアメリカ人の体がデカいこともあり、なんとなく狭く感じました。
予定通り1時間少々のフライトで無事マイアミへ到着しました。特に機内サービスも無く、至って普通のフライトでした。
マイアミでのアメリカ入国審査は簡易的
マイアミでの入国審査は、キューバからの渡航なので、何か特別なことがあるのかと思いきや、拍子抜けするほど普通でした。むしろ他より緩かったです。到着後にキオスク端末でパスポート情報を読み込み、写真を撮り、画面に沿ってタッチパネルで質問に答えていきます。
端末の操作が終わると登録済みの旨を示すレシートが出てくるので、それをパスポートと一緒に審査官に渡します。審査官からは、「何日滞在するか?」や「アメリカの後はどこに行くか?」、「税関申告すべき荷物はあるか?」といった簡単な質問を投げかけられるくらいで、非常にあっさり。
キューバへの渡航目的など一切問われませんでした。キューバだからと言って特別な手続きがあるわけではなかったです。
キューバ→アメリカは普通に渡航できる
以上、キューバからアメリカのマイアミへは問題なく渡航ができました。
航空券を購入する際とキオスク端末でチェックインする際に機械的に渡航目的を聞かれるだけで、それ以外は他の出発地からの入国と何ら変わりありません。
キューバ出国する際に必要な持ち物は、パスポートとビザ(ツーリストカード)のみで大丈夫です。航空券についてもマイアミであれば1万2,000円で渡航できてしまうので、キューバ旅行のあとにマイアミに抜けるのは、オススメです。
2019年11月現在の状況ですが、キューバ旅行の参考になれば幸いです。もし更に詳しく知りたい部分や間違った記述がありましたら、遠慮なくコメントで教えて頂けると嬉しいです。
GODSPEED!!!
アメリカからキューバへの渡航
一方でアメリカからキューバへの渡航については下記記事にまとめました。こちらも参考になれば幸いです。