どうも、HYATT(@pt_hyatt)です。
2019年7月にデンマーク領グリーンランドの首都ヌーク(Nuuk)を訪れるべく、グリーンランド航空(Air Greenland)を利用してきました。
他の飛行機では絶対に味わえないような素晴らしいフライトだったので、そのときの様子をブログに残しておきます。グリーンランド旅行を計画されている方の参考になれば幸いです。
グリーンランド航空
フライト情報
往路 | 復路 | |
---|---|---|
航空会社 | グリーンランド航空(Air Greenland) | |
機材 | De Havilland DHC-8 200 Series | |
便名 | GL711 | GL710 |
出発地 | ケフラヴィーク国際空港(KEF) | ヌーク国際空港(GOH) |
目的地 | ヌーク国際空港(GOH) | ケフラヴィーク国際空港(KEF) |
出発時刻 | 20時30分 | 12時20分 |
フライト時間 | 3時間20分 | 3時間10分 |
座席クラス | エコノミー | |
予約クラス | T | |
チケット代 | 5,433 DKK(約90,000円:諸税込み) |
発着路線
グリーンランドへ行くには結構路線と本数が限られています。デンマークのコペンハーゲンから、もしくはアイスランドのレイキャビク(ケプラヴィーク)からの行くしか方法がありません。
しかもコペンハーゲンからはカンガルッスァック(Kangerlussuaq)かナーサースァック(Narsarsuaq)という街へ行く便しかありません。首都のヌーク(Nuuk)に直行便で行くにはレイキャビクから行く必要があります。
いずれの路線も毎日飛んでいるわけではないので、日程組むのが非常に難しいです。万が一復路便を逃してしまったり、結構になってしまったりした場合は数日延泊せざるを得ない可能性もあります。夏場以外だと、滑走路の凍結などで運休になるリスクが高まるので余裕を持った日程を組む必要があります。
予約方法
グリーンランド航空の公式サイトから予約できます。サイトは使いやすいですし日本のクレジットカードも問題なく使えました。
航空券の価格
レイキャビク⇔ヌーク往復の航空券は10万円します。日付が良ければ8万円くらいで予約できる日もありますが、10万もしくはそれ以上する日もあります。今回はなんとか9万円くらいで購入ができました。
長距離戦でもないエコノミークラスで往復10万円ですから、最初は行く気満々だった僕でも少し躊躇しました。ただし実際に乗ってみると、普通のフライトではないことに気が付かされました。十分に10万円の価値があると思います。
実際に乗ってみた
実際に僕がグリーンランド航空を利用したときの様子を振り返っていきます。往復で乗ってきましたが、やはり感動の大きかった往路をメインに振り返っていきます。
レイキャビク・ケプラヴィーク国際空港(KEF)
出発は夜だったので、アイスランドの観光ツアーに参加したあとにケフラヴィーク国際空港に向かいました。
ケフラヴィーク国際空港は首都レイキャビクの中心街からは車で45分ほどの距離があります。他の北欧に負けず劣らず、芸術的で綺麗な空港です。
カウンターにてチェックインを済ませてチケットをゲットしました。座席はなんと「FREE」です。人生初の飛行機で自由席。
手荷物検査を通過してゲートへ向かいます。グリーンランドはデンマーク領かつシェンゲン協定内なので出国審査はありません。通貨もデンマーククローネ(DKK)が流通しています。
ゲートはA1となっており、手荷物検査を出てすぐ左手の、カフェやバーがあるところの奥にひっそりとありました。明らかに他のゲートとは隔離されていて特別感のあるゲートです。
搭乗時間が近づいたのでゲートに向かうと、窓からはすぐ近くに赤いグリーンランド航空の機体が見えていました。
あれに乗るのかな?と期待しつつ待っているとゲートの前にバスが到着しました。北欧らしくオーロラ柄の車体です。
バスに乗るということは遠くに沖止めされた飛行機まで向かうと思いきや、わずか50mほど移動したところでバスが停車しました。まさかの歩いて移動できる距離をバスで移動。飛行機の反対側に回り込んだだけです(笑)
乗客もみな苦笑いです。一応安全に配慮してのことでしょうが、さすがに短すぎて笑いました。
グリーンランド航空機内は自由席
今回乗った機体は真っ赤の小型プロペラ機(De Havilland DHC-8 200 Series)です。
座席も全部で20席ほどしかありません。乗客は約10名。客室乗務員は1名のみ。自由席なので席は早いもの勝ちですが、フライト中も移動できます。
出発前には機長が直々に客席まで来て挨拶してくれ、すごくアットホームな雰囲気でした。普通のフライトでは味わえないプライベート感がたまらなく良かったです。
真下に広がる氷河の絶景
アイスランドから離れて2時間ほどすると、いよいよグリーンランドに近づいてきました。グリーンランドの周りはずっと流氷のような真っ白な氷で覆われたエリアがずっと続いています。グリーンランド内に入ると雪の無い岩山や、北欧地域独特のフィヨルド地形が拝めます。
そんな絶景が窓から常に見渡せるため、機内はずっと楽しかったです。席も自由に移動できるので、左右両サイドの絶景が楽しめました。
コクピットも見れる!パイロットと会話も可能
更に驚いたのは、コクピットのドアが常に開きっぱなしだったことでした。コクピットの様子が見えるのはおちろん、パイロットの方と自由に会話もできるスタイルです。
復路便ではコクピットのドアは閉じたままでした。最初の挨拶も無かったですし、パイロットやその日の気分にもよるのかもしれません。
機内サービスも充実
景色だけでもお腹いっぱいだったのですが、機内サービスもしっかりありました。
大きなパンやサンドイッチにコーヒー、そして随時クッキーも配ってくれました。帰りの便では、なんとなくサーモンを食べたいなぁと思っていたところに、ドンピシャでサーモンのサンドイッチが出てきてテンションがあがりました。
軽食のレベルではありますが、しっかりボリュームもあり、いちいち物価の高い北欧だと助かります。
ヌーク国際空港(GOH)
約3時間半のフライトでグリーンランドのヌークに到着です。
ヌークの空港は岩山の間の荒野にあり、殺風景な感じですが、その分果ての地に来てしまった感があり、居るだけでゾクゾクしました。ボーディングブリッジなど当然無いので、歩いて空港の建物に向かいます。
ヌーク国際空港には、グリーンランド航空の整備場の他に、小屋のような建物がポツンと建っています。この中に到着後荷物を受取る部屋、チェックインカウンターと待合室が一緒になった部屋と、セキュリティチェックの部屋が入っています。
ヌークの市内まではタクシーで移動しました。念の為レイキャビクの空港でデンマーククローネをいくらか下ろしておいたのですが、タクシーでもクレカが使えました。ヌークの街はあまり栄えている感じではないですが、他の北欧と同じく殆どのお店でクレカも使えますしATMもありました。恐らくキャッシュレスでも不自由無いと思います。
グリーンランド航空は一生に一度は乗りたいフライト
いくら物価の高い北欧とはいえ、長距離線でもない飛行機で往復10万円ってどうなの?って思っていましたが、十分に価値のあるフライトでした。グリーンランドに行けるだけでも満足なのですが、そこまでのフライトがただの移動ではなく、まさにエンターテイメント/アトラクションでした。
レイキャビクからだと首都ヌークに直接行けますし、コンパクトなプロペラ機(De Havilland DHC-8 200 Series)なので、よりアットホーム感があって楽しめると思います。
グリーンランドは7月であればそこまで寒くもないので、ぜひ一生に一度はお試しください。