2019年7月、北極圏に位置するノルウェー領、スヴァールバル諸島を訪れた際、
首都であるロングイェールビーン周辺を巡るツアーに参加してきました!

2時間ほどの簡易的なツアーだったのですが、とても歩いてはいけないところをサクっと見れたので、参加して良かったです。

申し込みから集合、そして実際のツアーの様子についてレポートします。

申し込み方法

申し込みはネットからできます。
前泊していたオスロのホテルにて、ギリギリに予約しました。

こちらのサイトから予約できます。

結構わかりずらいし、簡素すぎて予約できたか不安になりますが、
・支払い完了メール(Received payment for 〜〜〜)
・予約完了メール(Reservation confirmation 〜〜〜)
の2通が来ていれば問題無いはずです。

料金は365NOK(約4500円)
簡易的なツアーにしては随分とお高いですが、ここはスヴァールバル諸島。
北欧価格なので仕方ないです。

むしろ他の、犬ぞりツアーや、ホエールウォッチングなどの本格的なツアーはどれも数万円レベルなので、この価格で気軽に参加できるツアーがあるだけありがたいです。

今回は念の為事前にネット予約しましたが、現地のツーリストインフォでの予約でも特別問題は無いと思います。
ただ、めったに行かない場所なので、万が一埋まってたら悲しいと思い、少し面倒でしたが事前予約にしました。

集合・ピックアップ場所

スヴァールバル諸島の空港に着いてから、ロングイェールビーン市内までの道のりは、下記を参照してください。

スヴァールバル諸島に行ってきた!ほぼ北極圏のエクストリームな街ロングイェールビーンに到着

今回のツアーのピックアップ場所は、各々滞在しているホテル、ないしはツーリストインフォからになります。

私は今回、ホテル滞在はしなかったので、ツーリストインフォの前でピックアップを待ちました。

IMG 9558

空港からのバスも、この前まで送り届けてくれました。

IMG 9557

ツアーのルートは東西に15km!

各ホテルやツーリストインフォの前、最後にRaddison Bluホテルの前で乗客を載せきったところで、ツアーがスタートとなりました。

先にツアーのルートを紹介しておくと、まずロングイェールビーン市内から一気に東に車を走らせて、下記のEISCAT Svalbard Radarというところまで連れて行ってくれます。

その後、再び来た道を戻り、ロングイェールビーン市内を通過後、今度は西側にある種子貯蔵庫(Svalbard Global Seed Vault)の更に少し登ったあたりまで連れて行ってくれます。

ここから再び市内に戻り、各々ピックアップしてもらった場所にて下車して解散となります。

ツアーの様子

ツアー開始時刻は16時。
ツーリストインフォ(観光案内所)前にて待っていましたが、時間になっても車が来ず、15分後あたりにようやくピックアップしてもらいました。

ツアーはバスともタクシーとも言えない、普通の乗り合いバンみたいな車です。

IMG 9690

遅れてきたので不安になりましたが、人も車の通りも多くないので、間違えたりはないと思います。

ツアーがスタートルすると、ロングイェールビーン市内中心部にある、車屋ならぬ”スノーモービル屋”を通過し、一気に海辺を東へと車を走らせていきます。

途中犬ぞりや、この地ならではの様々な鳥たちを見かけます。

IMG 9645

そんな光景に圧倒されつつ、10分くらい。

IMG 9627

世界でここだけの北極熊出没注意!の看板です!

ここで車を下ろしてもらい、最初の写真撮影タイムとなりました。

車に戻ると、そのまま北上を続け、更に何もないエリアに入っていきます。

一体どこに着いれていかれるんだ?と思っていると、くねくねと上り坂を登っていきます。

あまり標高は高くないですが、丘をある程度登ったあたりで降ろされます。

振り返ると、フィヨルドの絶景。

IMG 9672

見たことも無い景色が眼下に広がります。

IMG 9676

降ろされた場所が、もう通行止めのところだったのですが、炭鉱(跡?)や巨大なアンテナ施設があありました。

IMG 9695

IMG 9663

山の麓には、犬ぞりの北極犬(Polar Dogs)たちが飼育されているエリアもあります。
一頭一頭、家が与えられていて、犬の集落って感じでした。

IMG 9698

ちなみにスヴァールバル諸島は、他の北欧諸国とも違ってエリアとしては「Nordic」ではなく、「Polar」なんです。なので、動物の名前も、「北極〜(Polar〜)」となります。

車に乗って麓に降りると、先程来た道を戻っていきます。
そのままロングイェールビーン中心街を通り過ぎ、反対側、空港のある南方面へと向かいます。

そこに見えてきたのは、スヴァールバル世界種子貯蔵庫(Seed Vault)です。
世界中の農作物の種子を保管している施設です。

IMG 9740

永久凍土の下でマイナス20度ほどの温度で種子が保管されているそうです。

IMG 9724

残念ながら、滞在時(2019年7月)は工事中のため、全然近づくことはできませんでしたが

荒涼とした土地に、ぽつんと直角の人工的な建物が刺さっている感じなので、遠くからでもわかりやすいですね。

IMG 9726

また、ロングイェールビーン空港も、ここから見下ろすことができました。

その後は市内に戻り、あっという間に2時間が過ぎました。

一応ロングイェールビーン中心街のスポットについても、ゆっくり走行しながら色々解説してくれましたが、降車する時間は無く、そのまま解散場所に向かいます。

野生のトナカイに遭遇!?

ツアーの終了間際、ツーリストインフォに向かう途中、運転手さんが突如車を止めました。

「Polar Deer!」と言うので、外を見てみると…!

IMG 9754

なんと、草むらに、何やらのっしり歩いている動物が!

IMG 9758

野生のPolar Deer、つまりはトナカイです!
スヴァールバルに着いてから、鳥や犬ぞりなど、わけのわからない物を見せられ続けて、若干麻痺していましたが、これはビックリでした!

降車できるポイントは少ないが、貴重なところが見れる希少なツアー

以上、あっという間のツアーでしたが、これに参加していなかったら、ホッキョクグマ出没注意の看板や、種子貯蔵庫、あとは偶然のトナカイなど、どれも見ることができなかったので、本当に参加して良かったと思います。

ただ、リクエストを言うなら、もう少しツアー時間が長くなっても良いので、もっと色んなポイントで止まって写真取るタイミングがほしかったですね。

車の窓は結構汚れているし、スピード速くて結構揺れるのでとても窓からは良い写真は取れないです。

見たことないものばかりで、とても興奮していたので、鳥とか風景とか、犬ぞりとか、もうちょっとちゃんとカメラに収めたかったのが本音。

でも、短時間でロングイェールビーンの、自力では行くのが難しいエリアを、サクッとまわってこれるのは本当に魅力的です。

スヴァールバルに行く機会なんてめったにないと思うので、迷ったら参加しておくことをオススメします!