SFC修行をする方にとっては欠かせない、プレミアムポイントの計算方法。慣れれば簡単なんですが、細かく考えると結構ややこしいんですよね。

そこで、今回はANA国内線利用の際に覚えておきたい「6つの予約クラス」について、シンプルにわかりやすく解説していきます。

プレミアムポイント(PP)の計算方法

まず、プレミアムポイントの計算がどういうロジックでされているかを簡単に説明していきます。

プレミアムポイントはズバリ、

区間基本マイレージ × クラス・運賃倍率 × 路線倍率 + 搭乗ポイント

という方程式で求められます。それぞれがどういった数字かというと…

  • 区間基本マイレージ:出発地から到着地までの距離です。フライト距離によって変わってきます。
  • クラス・運賃倍率:これがいわゆる積算率です。予約クラスによって変わってきます。
  • 路線倍率:国内線は全て2倍なので、今回の解説では割愛します。
  • 搭乗ポイント:予約クラスによって変わってきます。

つまりは、なるべく長い距離を飛ぶのはもちろんのこと、予約クラスをうまく選択して、運賃倍率や搭乗ポイントを高めていくことが、SFC修行を効率的にすすめていくために重要となってきます。

ここまで新しい用語がたくさん出てきて混乱するかもしれませんが、わざわざ自分で計算しなくても、下記のシミュレーターを利用すれば簡単にプレミアムポイントを計算してくれます。

ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション

出発地と到着地、利用カードやステータスを選択して「次へ」を押します。利用カードやステータスについては、あくまでマイル数に影響してくるので、プレミアムポイントだけを計算したい場合は適当で大丈夫です。

ANA マイル&プレミアムポイント計算

このシミュレーターの最後の「利用運賃」という項目が、いわゆる「予約クラス」です。自分がどの予約クラスでチケットを購入したか、それを選択する必要があるのですが、国内線の予約クラス一覧は次のページにまとめられています。

ANA国内線利用運賃一覧表

しかし種類が多すぎて結構わかりずらいですよね。そこで今回は、イレギュラーな予約ケースは省いて、主に良く利用されるものだけを厳選して解説していきます。

ANA国内線予約の際に覚えておきたい6つの予約クラス

まず、ANA国内線の座席には2つのクラスがあります。それが「プレミアムクラス」「普通席(エコノミークラス)」です。

これは実際に座る座席(シート)そのものが異なり、受けられるサービスも違います。プレミアムクラスの方が、空港でANAラウンジも利用できますし、飛行機の座席も広くてゆったり。路線にも寄りますが、立派なお食事もついてきます。

当然それぞれのクラスで付与されるプレミアムポイントが異なってきますが、各々のクラスで更に3つの予約クラスが存在しています。プレミアムクラスとエコノミークラスでの主な予約クラスについて解説していきます。

プレミアムクラス

プレミアムクラスには主に

  • プレミアム運賃(PREMIUM)
  • ANA VALUE PREMIUM 3(ANAバリュープレミアム3)
  • ANA SUPER VALUE PREMIUM 28(ANAスーパーバリュープレミアム28)

の3種類の予約クラスが存在します。

ANA国内線ラウンジ

プレミアム運賃(PREMIUM)

プレミアムクラスの通常料金です。プレミアムポイントの積算率は150%と

ANA VALUE PREMIUM 3(ANAバリュープレミアム3)

プレミアムクラスを搭乗の3日以上前に予約するときの割引料金です。詳しくは後述しますが、スーパープレミアム28と比べると、だいぶ割引率は下がってしまいますし、プレミアムポイントの積算率125%も差がないので、あまりメリットは無いです。

ANA SUPER VALUE PREMIUM 28(ANAスーパーバリュープレミアム28)

プレミアムクラスを搭乗の28日以上前に予約するときの割引料金です。普通席の通常料金よりも安く設定されることが多いです。プレミアムクラスは席も限られてしまいますし、大人気の座席のため、この予約クラスで購入できるのであれば、思い切って買ってしまっても良いと思います。プレミアムポイントに関してはバリュープレミアムと同じ設定になっているのでお得感があります。

普通席(エコノミークラス)

普通席には

  • ANA FLEX(フレックス)
  • ANA VALUE 1,3(バリュー1,3)
  • ANA SUPER VALUE 21,28,45,55,75(スーパーバリュー21,28,45,55,75)

の3種類の予約クラスが存在します。

ANA普通席

ANA FLEX(フレックス)

普通席の通常料金です。プレミアムポイントの換算率は100%です。

ANA VALUE 1,3(バリュー1,3)

搭乗日の1,3日前までに買える割引料金です。次のスーパーバリューと比べると割引率が低く、あまり通常料金と変わらないことも多いです。プレミアムポイントについては、換算率は75%と低くなりますが、搭乗ポイントはついてきます。

ANA SUPER VALUE 21,28,45,55,75(スーパーバリュー21,28,45,55,75)

搭乗日の21,28,45,55,75日前までに買える特別料金での予約クラスです。通常料金の3分の1以下にもなるので、かなりお得にチケットが購入できますが、プレミアムポイントにおいては、換算率も低く搭乗ポイントもつかないというデメリットがあります。

主な予約クラスと積算率/搭乗ポイントの簡易表

上に挙げた予約クラスと積算率/搭乗ポイントについて下表にまとめてみました。

積算率搭乗ポイント予約クラス(運賃)名
運賃1150%400プレミアム運賃
運賃2125%400ANA VALUE PREMIUM 3
ANA SUPER VALUE PREMIUM 28
運賃3100%400ANA FLEX
運賃575%400ANA VALUE 1,3
運賃775%0ANA SUPER VALUE 21,28,45,55,75

お得な便(PP単価の安い便)の見極め方

では、主な予約クラスがわかったところで、結局どの予約クラス(運賃)でチケットを取るのがベストなのか?について解説していきます。

ANA機体外観

もちろん、修行のスタイルや時期によりけりですが、あくまでコスパ(PP単価)だけを考えていくのであれば、次の基準に従ってチケットを検索すると良いでしょう。

プレミアムクラス

  • プレミアム運賃:普通席スーパーバリュー運賃の2倍+4000円より安ければ取るべし!
  • ANA VALUE PREMIUM 3 / ANA SUPER VALUE PREMIUM 28:普通席スーパーバリュー運賃の1.66倍+4000円より安ければ取るべし!

普通席

  • ANA FLEX:普通席スーパーバリュー運賃の1.33倍+4000円より安ければ取るべし!
  • ANA VALUE 1,3:普通席スーパーバリュー運賃+4000円より安ければ取るべし!
  • ANA SUPER VALUE 21,28,45,55,75:上記で当てはまるものが無ければ取るべし!

どう見ても、普通席のスーパーバリューが一番安くてお得なのですが、搭乗ポイントが0な分、バリューとの価格差が4,000円以下であれば、バリューの予約クラス(運賃)で取ってしまうのが良いと思います。4,000で400PP、つまりは搭乗ポイントのPP単価が10円を下回ってくるからです。

更に上のクラスに関しは、プレミアムポイントの積算率が1.33,1.66,2倍異なってくるので、その分の値上がり率以内の値段であればお得であると言えます。

賢く負担少なく修行しよう

以上、SFC修行するなら覚えておきたい予約クラスについて、主な6つに絞って解説してみました。修行といっても、毎年するものでも無いですし、その計算ばかりに時間と労力ばかり奪われてしまっては本末転倒です。賢く計算しながらも、複雑な計算はなるべく避けて、気持ちよく修行していきましょう。

ANA機体外観

本記事がSFC修行僧/尼さんの参考になれば幸いです。もし更に詳しく知りたい部分や間違った記述がありましたら、遠慮なくご連絡頂けると嬉しいです。(@pt_hyatt)

GODSPEED!!!