2019年9月、トルコの首都アンカラを訪れました。
観光として街歩きをした際に印象的だった、コジャテペモスクとアタトゥリュク廟について紹介していきます。

トルコの首都はイスタンブールではなくアンカラ

そもそも、トルコの首都ってイスタンブールじゃないの?
って方がほとんどだと思います。

私も最初イスタンブールが首都じゃないと知って驚きましたし、意識していないと、ついつい首都の”イスタンブール”って言ってしまいます。

それくらい、イスタンブールが栄えているわけですが、正式な首都はアンカラです。

外国人からしたら、イスタンブールが実質の首都みたいなものなので、正直アンカラに行く機会ってほとんど無いと思います。

私も特に理由があったわけでは無かったのですが、一応首都だし行っておくかぁ…という謎の義務感のもと、気づくと飛行機とホテルを予約していました。

アンカラの観光地

アンカラはイスタンブールと比べると、観光地と呼べる場所は圧倒的に少ないです。
また、観光目当てでくる人もほとんどいません。空港から街中まで、ほとんど現地の人ですし、そのせいか、英語の案内等もほとんどありません。

とはいえ、さすがに首都というだけあって、訪れたら見ておきたいポイントはいくつかあります。

あまり観光に乗り気ではなかったのですが、実際に行ってきたスポットを紹介していきます。

コジャテペモスク(Kocatepe Mosque)

まず最初に向かったのは、アンカラの中心街クズライの南東部の丘の上にあるモスクです。

クズライやその周辺からも、ミナレット(塔)が見えるくらい、大きなモスクです。

行き方は、クズライから徒歩5分くらいです。
北部と南部、いずれからでも入れます。

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入り口では簡単な手荷物検査がありますが、ムスリム以外の人も問題なく入れました。

モスク前の広場は非常に広く、離れたところから色んな角度でモスクを撮影することができます。

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内部は若干観光客入って良いのか?感がありますが、怒られたら戻ろうの精神で突入してみました。

ただ、入り口横には、ビジター向けの注意書きが書いてあったので、恐らく大丈夫なんだと思います。

靴を脱いで、内部へ。
靴箱は内部にたくさんありますし、靴を入れる袋も入り口にあります。

気になる内部はというと、本当に圧巻でした……!

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もう、これだけでも来てよかったー!ってなりました。

天井も美しすぎます。

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正面から差し込んでいる日の光が絶妙です。

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金曜日だからか、礼拝に来ている方が結構たくさんいて、堂々とは写真が取りづらいですが、モスク内部は迷惑のかからない範囲でわりと自由に歩き回れます。

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正面?にあるステンドグラスが本当にキレイでした。

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ちなみに、入り口すぐの階段から、2階や3階にも上がれるので、ぜひ上がってみてください。

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トルコのモスクというと、イスタンブールのブルーモスクが有名ですが、個人的にはこちらのコジャテペモスクの方が美しいと想いました。

変に観光地化していないので、ありのままの姿を見ることができますし、広くてキレイです。

アタトゥリュク廟(Antikabir)

トルコ建国の父であり、初代大統領のムスタファ・ケマル・アタチュルクが今も眠っている廟です。アンカラ市内西部の丘の上にあり、人工的な巨大な広場になっています。

アンカラ中央駅ないしは地下鉄のAnadolu駅からが近いですが、1kmほど歩かなければいけません。(廟の敷地内や丘の上り下りだけでも結構な距離があるので仕方ないですが。

また、少し遠いですが、中心街のクズライからも歩けなくもないです(2-3km)。
今回はトラブルで地下鉄が使えず、行きは南部の入り口から入り、帰りは北部の入り口から出て帰ってきました。

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南の入り口はこんな感じです。
簡単な手荷物検査だけされて、無料で入場できます。

100mちょっと坂を登ると、どーんとアタトゥリュク廟が目の前に。

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廟の南側には、トルコの国旗が高々と掲げられています。

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その向かいには、石や草花を使ったこんな国旗アートも。

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階段を登ると、右手にアタトゥリュク廟の建物が見えてきます。
(今までのは、その外壁に過ぎなかったのかw)

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しっかりと衛兵さんもいます。
ずっと日にあたって暑そうでしたが…

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廟の周りの外壁?がこんな感じで全て通路になっていて、各所に大統領専用車?等のアタトゥリュク氏に関するコレクションが置いてあります。

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そして、いよいよ廟の中に向かっていきます。

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正面はこんな感じで、迫力があります。

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斜めから見ても良い感じです。

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廟の内部は薄暗く、整然としていました。

中央奥には、アタトゥリュク氏が眠っている棺がありました。

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帰りは別のルートで、クズライへ戻ろうと思い、北側の出口に向かうことにしました。
その道中の道が、石畳の間に芝が敷き詰められていて、両脇にはライオン?の像や花があり、非常に美しい道になっていました。

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北側の入り口には、迫力ある像が向かい合って置かれていました。

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その他の観光スポット

残念ながら、時間や距離や気分や体力の都合上(笑)
今回は脚を伸ばさなかったのですが、他にも何箇所か、メジャーな観光スポットはあります。

アンカラ城(Ankara Castle)

ローマ帝国時代に築かれたお城で、アンカラの街を一望できるそうです。
エアポートバスやアタトゥリュク廟から小さく見ることはできましたが、かなり山の上の方にあるみたいなので、行くのは少し大変かもしれません。

ハジュ・バイラム・ジャーミィ(Haci Bayram Mosque)

中心街クズライから北に約3kmほどのところにある著名なモスクです。
コジャテペモスクと違って派手さは無さそうですが、美しい庭やステンドグラスが見れるそうです。

アタトゥリュク像(Ataturk Statue)

トルコ建国の父、アタトゥリュクが馬に乗った、迫力のある像が市内北部の、大通りに面した広場に立っています。ハジュ・バイラム・ジャーミィの近くです。
これは一応エアポートバスが通る道沿いにあるので、窓越しで見ることはできました。

アンカラは確かに観光地としては微妙だけど、トルコの現地感強めの良き街

アンカラはイスタンブールとは全然雰囲気が違います。
観光地感は全くなく、むしろ地元トルコ人の都市という感じです。

レストランのメニューや、色んな広告、看板など、ほとんどトルコ語のみで、英語の案内がほとんど無いに等しいです。

ただ、イスタンブール以上に異国に来た感はありますし、イスタンブールやカッパドキア等、観光地なトルコではなく、ディープなトルコを堪能したい方にはオススメかもしれません!

ちなみに、実査に訪れる前は、大統領の看板がたくさんあって政治色が強いみたいな噂を見聞きしていましたが、そうした印象はあまりなかったです。

ぜひ参考になれば幸いです。