2019年9月、アゼルバイジャンの首都バクーを訪れた際、ヘイダル・アリエフ国際空港と市内の間の移動はエアポートエクスプレスバス(AIRPORT EXPRESS)を利用しました。

到着は深夜の便だったのですが、非常に乗り方も簡単かつ車内も快適で、問題なく市内まで移動できましたので、乗り方を解説していきます。

乗車に必要な準備

エアポートエクスプレスバスに乗るには、事前にバクーカード(Baku Kart)を購入する必要があります。(SuicaやPasmoのバクー版)

バクーカード

↑こちらがそのバクーカードです。

バクーカードはバクー市内のバスや地下鉄(メトロ)を利用するのにも必要なカードなので、作っておいて損はないです。空港や地下鉄駅にある端末で購入およびチャージができます。空港で購入する場合は、国際線ターミナル中央の出口を出てすぐ両脇に設置してあります。

バクーカード空港端末

↑このような端末で、支払いは現金のみ対応しています。カード代金は2マナト(AZN2.00 ≒ JPY130)です。2マナトを超える金額は自動的にチャージされます。端末に入れた金額は全てチャージに使われてしまうので、大きい金額の札しかない場合は注意が必要です。

例えば新規購入のボタンを押して、5マナトを端末に入れると、カード代2マナトを差し引いた3マナトがチャージされたバクーカードを買うことができます。

空港から市内までの料金は1.3マナトです。なので最低3.3マナト必要です。また市内の地下鉄は1回乗車するのに0.3マナト必要です。できれば7~10マナトほど入れておくと今後チャージする手間も省けます。

一度ターミナルの出口を出てしまうと、出口からは再入場できず、両脇の入り口から再び手荷物検査をして入場する必要があります。

事前に現地通過マナトの細かいお金があるかどうか、ターミナルを出る前に確認しておくと良いです。

エアポートエクスプレスは24時間運行

エアポートエクスプレスバスですが、車体にはわかりやすく「AEROPORT EKSPRES」と書いてあるが目印です。 車体も通常の市バスとは違い、大型のリムジンバスとなっています。

エアポートエクスプレスバス

24時間運行中なのも嬉しいポイントです。深夜着のフライトであっても、タクシーに頼らず市内まで向かうことができます。

運行スケジュール

時間帯ごとに運行する頻度が異なります。

  • 06:00 – 19:00 は30分に1本
  • 19:00 – 21:00 は40分に1本
  • 21:00 – 06:00 は60分に1本

毎時1本以上は運行してくれているので、最大でも1時間待ちとなります。

空港から市内への行き方

空港でのエアポートエクスプレスバスの乗り場は国際線ターミナルの出口を出て目の前にあります。

大抵の時間は、バスが停車していると思います。バスが止まっていない場合でも看板があるのでその周辺で待っていれば大丈夫です。

バスが来たら乗車して、入り口にある端末にバクーカードをかざすだけで乗車完了です。バスの中は新しめの造りでUSBの電源ポートもあり快適です。

バクー・エアポートエクスプレスバス

時間になると発車して、途中駅のKoroghlu駅に向かいます。

Koroghlu駅停車後は、バクー中心駅(May28駅)に向かいます。

May28駅での降車場所はこちら

道が混んでたりしなければ、Koroghlu駅までは20分、May28駅までは30分ほどで到着するはずです。

余裕を持って1時間ほどの移動と見込んでおくと良いと思います。

市内から空港への行き方

いずれの乗り場も、空港から市内へ来るバスの降車場所と同じです。

バクー中央駅(May28)バス停

バクー中心駅(May28駅)の停留所には、しっかりAirport Expressという看板があるので、この辺りで待っていれば大丈夫です。

AIRPORT EXPRESSと書かれたリムジンバスが来て、降車と車内清掃が終わったら乗り込みましょう。

バクー・エアポートエクスプレスバス

空港→市内と同様、車内の端末にバクーカードをかざして乗車完了です。(料金も同じ1.3マナトです)

バクー・エアポートエクスプレスバス車内

市内から空港も特段変わること無く、渋滞塔無ければ、30分で空港まで到着できるはずです。

市内→Koroghlu駅→国内線ターミナル出発ロビー→国際線ターミナル→国内線ターミナル到着ロビー→Koroghlu駅→市内

という順番で巡回しているようです。国際線ターミナルの前後に、国内線ターミナルにも止まってくれます。なので、国内線ターミナル離発着の方も、わざわざ国際線ターミナルに移動せずとも利用できるようでした。

バクーエアポートバスの良い点・悪い点

以上、バクーのエアポートバスの乗り方について説明してきましたが、バクー空港からは特に車で移動する方がほとんどで、バスはガラガラの状態でした。

空港行きには割と人がいましたが、それでも乗車率50%にも満たない程度です。

この安さで、バスもキレイで、安定したスケジュールで、席もゆったり座れるので、なかなか有用な移動手段なんじゃないかなと思いました。

最後に、このバスの良い点、悪い点をまとめておきます。

良い点

  • 安い( AZN1.30 ≒ 100円 )
  • 速い( 1箇所停車するだけでほぼダイレクト )
  • 快適( キレイなバスです。時間帯によっては混む時間帯もあるのかもしれませんが、基本的に空いています。 )
  • 安定( 深夜帯は1時間に1本となりますが、安定して運行してくれるのはありがたいです )

悪い点

  • バクー中心駅(May28)にしか止まらない
    →旧市街の近くにホテルを取っている方は結構遠いかもしれません。ただ、深夜でなければ地下鉄も動いているので、あまり問題ではないかも。タクシーで中心駅まで来て、そこからはエアポートバスという手もありだと思います。