2019年8月、中国北京を訪れた際に、万里の長城(八達嶺)まで行ってきました。

中国の関しては、既に一回、香港から深センに入って、そこから海沿いに電車で北上していき、上海から東京に抜けるというルートで行ったことがあります。
その際に、ネットの規制やら、喫煙マナーの悪さなどを経験し、もうしばらく行きたくないなと思っていました。

ですが、中国行ったからには見ておきたいのが、やはり首都である北京と、万里の長城です。

幸い今回、モンゴルやカザフスタンにも訪れたかったことから、その2国への直行便がある北京、しかも中国の中でも北部に位置して、割と訪れるには良い季節。ということで、色々条件が重なった結果、まだ半年も立たないうちに中国再訪となりました。

むしろ天安門広場と万里の長城を、”一応”見ておきたい!ただそれだけのために、はるばる中国まで再度やってきたと言っても過言ではありません。

(更に言うと、西安の兵馬俑も行ってみたいんですけどね。まぁそれはしばらく心に閉まっておきましょう)

万里の長城への行き方はほぼほぼ877番バス1択

ネットで見る限り、何をどう探しても、バスが良いという結論になります。

確かに結構遠くにありますし、一人旅の身からするとバス以外には選択肢がありませんでした。

地下鉄2号線の积水潭駅から、5分ほど歩いた、「德胜门」のバス停から、万里の長城(八達嶺)に直行する877番バスがあるとのこと。

チケットとかどう買うんだろと思っていると、どうやら車内で12元(約180円)回収される模様。北京の交通ICカードを持っていると、なぜか半額まで落ちるらしいですが、持ってないし、持つ気も起きないほどの差額なので、そのまま現金持っていきます。

更に万里の長城について調べていくと、早朝から大量に観光客が流れ込むという噂。
更に最悪なことに、行こうと思った日は、土曜日!

もうちょい速く知っておけば、その前の金曜日にもできましたが、これを知ったのは前日金曜日。時既に遅し。

大混雑を覚悟かつ早起きを決め込んで、前日は早めに床に着きました。

…と言いたいところですが、前夜は、北京で最も快適な?三里屯でゆっくりしていたら、帰りが23時くらいになってしまいました。

更に何故か寝付けず、ほぼ寝ずに行くことに…orz

大混雑のバス停

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早朝5時くらい。全然寝れないことに嫌気が差し、外も明るくなってきたので準備を始めます。

なんだかんだでゆっくり支度して、7時前くらいの地下鉄に乗り、积水潭駅に向かいます。
朝6時台にも関わらず、電車は割と混んでいました。

积水潭駅で降りて、德胜门へ向かいます。地下鉄駅からはたまに、万里の長城行きの870番バスはあちら!みたいな看板が出てます。

ここまでは、むしろ人気がいなくて、ここで合ってるのかな?
という感じでしたが、德胜门の北側に行くと状況は一変します。

まるでインドやスリランカか!と感じるくらいの、詰め積めで、乗客を待つ大型バスがぎっしりターミナルに並んでいます。

そして、問題の877番バスの乗り場付近は、めちゃくちゃ人が並んでいます。朝7時半だというのに、中国人元気すぎ!

大量に人は並んでいますが、バスも大量に次から次へと来るので、5分ほどだけ待ってすぐ乗れました。

バスに乗る際は、四方八方から中国語が飛び交ってきて、わけのわからないまま飛び乗る!そんあ感じです。非常に不愉快極まりないw

入り口にICカードリーダーや料金回収のおばちゃんみたいな人がいましたが、そんなことしている暇など無いくらい、即座に中に入って座るよう促されますw

不快かつバス車内!更に渋滞に巻き込まれ帰りたさMAX!

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そしてバスの中ですが、まさかの5列シートです!笑
これには思わず笑うしか無かったです。4列でも狭くて不快に感じることがあるのに、まさかの5列とは!さすが中国!

もうこれは何かの収容車だと。エンタメだと思って乗り込みます。
一応このバスでは先に乗車できたので、窓際に座れたことが、このバス移動唯一の救いでした。

その後もどんどん中国人がバスに押し込まれていきます。僕のとなりは割と最後まで空いていたのですが、最後の最後で、中国人親子が座ってきました。

4,5歳の男の子だったのですが、割とすぐにモジモジ動き出し、私の足を蹴飛ばしたりする始末。それに対して何もしない母親。せめて母親の方が私の隣に座れよと思いながら、どんどんイライラが募ってきます。

そして極めつけに最悪だったのが、謎のガイドさん?がずーーっと爆音スピーカーで喋っていたこと。これが本当に本当に辛かった!

もうこの中国語が本当にノンストップで約2時間、大音量で降り注いできて、、途中からずっと耳を塞いでいました(笑)

足は隣のガキに蹴られ、耳は謎のガイドに鼓膜破られ、頭がおかしくなりそうでした。

そのまま約2時間。途中渋滞に巻き込まれて、大幅に遅延して万里の長城へ向かいますorz

終盤、高速道路から既に万里の長城が見え始めてきました。
特段感動はなく、もう十分見たから北京市内に戻してくれーと思いながら、ようやく到着となりました。

不快、不親切極まりない万里の長城チケット売り場

やっとの思いで到着しましたが、そのまま帰りたい気持ちMAXでした。
ぶっちゃけここで帰っても悔いは無い!と割と本気で思っていました。

ですが、まぁ一応行っておくだけ行っておくかー。と思い、もう少し頑張ってみることに。

バスから降ろされたのは、混雑のためか、本来のバス停のかなり手前の位置でした。
仕方なく坂を歩いて登って、万里の長城への入り口を目指します。

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北京とはいえ、真夏は30℃を超えてくるので、かなり暑いです。(しかも寝てないし)

途中、本来のバスターミナルが見えてきました。
色んな商店や案内所みたいなところがあったので、ここでチケットを買うのだと思い、探しますが全然ありません。

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よくわからず、最悪入れなかったら帰れば良い!という謎の鋼のハートになっていたので、チケット無いまま、どんどん長城の入り口と書かれた方へと進んでいきます。

途中手荷物検査がありましたが、チケットは特に確認されませんでした。

更に進むと、ようやく長城が見えてきます。

しかし、入り口やチケット売り場は未だに見当たらず、よくわからず、それっぽい道を進んでいきます。わからないことだらけで不安感しかないです。

石でできた門?みたいなのをくぐると、ようやく入り口が見えました。が、すごい人。そして入り口の両隣にチケット売り場がありました。

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取り急ぎ、ここでチケットが買えることに一安心です。

ATMで現金を下ろし、(実はATMを求めて更に200mくらい奥の道を下って戻ってくる必要があったorz)列に並びます。

しかし、なかなか前に進みません。

未だにシステムがわかっていないのですが、なんか中国人は基本ネットでチケット買えるから、それを使うよう、窓口で言われているようでした。
窓口周辺では、

もうね、失礼ですが、本当にここは猿園かと…。

スキを見て、100元札とパスポートを係員にわたすと、案外サクッと買えました。

中国人は時間かかって、外国人はさくっと買えるこのシステム、どうなってるんだ。

中国はアリペイやWeChat Payなどの電子決済の普及率がほんとすごくて。日本人からしたら羨ましいくらいなんですが、、外国人への門戸が非常に狭いんです。
普及しすぎているせいでほぼ現金しか選択肢の無い外国人には、かなり生活しずらい状況です。(自動販売機とか、現金で買えなくなっている。)

言語やマナー、ネット規制のせいで嫌いになりがちな中国ですが、この支払いの問題も結構個人的にはキツイですね。なんとか変わって欲しいものです。

15分で終了した万里の長城観光

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ようやく手にいれたチケット!いざ万里の長城へ潜入です!

入るとすぐ傾斜のきつい男坂(左側/南側)とゆるい女坂(右側/北側)に分かれていて、それぞれに50-100mごとに楼閣があります。

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入り口を起点として、それぞれ順番に南一楼、南二楼、南三楼、、北一楼、北二楼、北三楼と数えていくようです。

こういうのはなんだかんだで上の方まで行きたがりな性格です。
しかし、結論からいうと、それぞれ二楼ぐらいまでいって、満足して戻りました(笑)
疲れてた、イライラしていたのもありますが、ぶっちゃけ登ったところで、そんなに景色が変わるわけじゃなかったのが大きな理由です。

混んでいるのが嫌だったので、最初に男坂の方に行きますが、実際そんなにキツくはなく、あっさり南三楼まで着いてしまいました。

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振り返った景色は確かに素晴らしかったですが、特段入り口付近で見るものと変わりなかったので、もう十分だなと笑

むしろ下から続いていく長城の絵の方がキレイだった印象です。

また入り口まで戻り、一応北の女坂も二楼まで上がってみますが、あまり感動はなく、すぐに戻って、出てしまいました!

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約15分。ここまで10倍くらい掛けて来たのに、メインは一瞬でしたw

帰りは爆睡!すぐにホテルに戻り更に爆睡!

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帰りは長城の入り口から来た道を戻り、バスターミナルへ。朝から何も食べて無かったので、バスターミナル周辺のお店でお肉をパンで挟んだものを食べます。意外に辛かった!

まだ午前中だったので、バス待ち客もほとんどおらず、むしろ埋まるまで少し待って出発しました。

幸い、隣も普通の人でしたし、爆音でしゃべるガイドも居なかったので、帰りはぐっすり眠っている間に北京市内に着きました。

万里の長城観光、個人的には全然おもしろくなかったし、移動は不快でしたし、何が良いんだろう?という感じでした。

もちろん、感じ方は人それぞれですし、「つまらなかった!」ということがわかった事や、実際に経験が積めただけプラスに捉えています。
辛い思いして、ここまで感動も無かったスポットも珍しかったので、良いネタになりました!