2019年10月、かれこれ100ヶ国近くを旅してきたHyattのパスポートは、もう限界を迎えようとしていた。

ビザや入出国スタンプを押す査証欄が残り3ページを切ってしまった…。

隙間をうまく使えば、まだ7,8ページ分くらいは押せる気がするが、国によっては空きの査証欄が○ページ以上ないとダメ!というところもある。

更新の時期まであと1年ちょっと。無理に旅しなければ無事に納めることも可能だが、行きたいときに行けないのはやっぱり嫌だ。

更新か増補か

原則パスポートの更新は期限の半年前からとなっているが、実は査証欄が少ない等の理由があれば前倒しで更新することができる。

最初はこれでも良いかと思っていたが、2点ほど問題が。

1つは、このとき直近で海外に行く予定が入っていたので、パスポートを預けることができないという点。パスポートの更新にはおよそ2週間ほど人質に取られなければならない。

2つは、更新をするとパスポート番号が変わってしまう点。特に致命的なわけではないが、次の旅に備えてビザの申請やら、ホテル・航空券等々の予約をしようとしていた時期だったので、後から変更申請するのは骨が折れる。またトラブルの原因にもなりかねない。

こうしたデメリットを解消する方法として「増補」というサービスがあることを知った。

増補とは、文字とおりパスポートの査証欄を増やして補ってくれるサービスのことだ。

1つのパスポートにつき1回だけ、40ページ分追加されることが許されている。

費用も2,500円。更新するよりかは圧倒的に安い。

更には増補したパスポートは即日返却してくれるというのが嬉しい。

パスポートセンターへ

最寄りの神奈川県パスポートセンターへ向かった。

神奈川県パスポートセンター

神奈川県のパスポートセンターは、日本大通り駅から徒歩数分のところにある。

神奈川県パスポートセンター

パスポートセンターは産業貿易センタービルの2階

神奈川県パスポートセンター

この入り口から入って左手に行くと、受付のようなブースがあった。
そこで増補をしたい旨を伝えると、申請書をくれる。

申請書に記入して増補の受付をしてくれるカウンターに出すと、30分後に受け取りカウンターにくるように言われ、引換証を渡された。

パスポート増補申請

パスポートセンターのすぐとなりにある売店にて500円分の収入印紙と2000円分の収入証紙を購入して、引換証に貼り付ける。

印紙も証紙も同時に買える。むしろ何も言わなくても、店員さんが引換証見て、勝手に張ってもらえた。

売店で旅行グッズを見て暇を潰しながら30分待つ。

パスポート増補完了!

時間になったところで受取窓口に引換証を渡し、数分後に再度呼び出され、無事に受け取り完了。

パスポート増補注意書き

パスポートに挟まれていた注意書き。

そして、増補したパスポートの姿がこちら!

増補したパスポート

上半分のやや白っぽいところが今回増補した40ページ。もともと付いている査証欄も50ページなので、厚さとしては1.5倍くらいになった感じだ。

ただ、持って観る限り、特別分厚くなったとか重くなった感じはしない。

増補したパスポート

こちらが増補ページの1ページ目。通常の査証欄50ページ目の後ろに割り印が押されて追加される。

きちんとこのページはオフィシャルである旨の注意書きが日本語と英語で書かれている。

増補ページの番号は「S-1,S-2, … S-40」となっていて、下部にはSUPPLEMENTという文字が書かれている。

増補したパスポート

こちらが増補分の最終ページ。
増補分始まりのページと同じく、割り印にテーブが施されていた。

パスポート期限はもう1年後なので、さすがに40ページも使い切ることはないでしょう。

ただ、スタンプが押される国に、何度も往復する人は、オススメのサービスかもしれない。

増補は基本的には即日受け取り可となっている。

今回のHyattのように、パスポートを預けてられない場合や、パスポート番号を変更したくない場合には、「増補」という選択肢を知っておくと便利かもしれない。