2018年4月、日本からスペインのバルセロナに行く際、カタール航空(Qatar Airways)
を利用しました。カタール航空はワンワールドに加盟している航空会社で、世界の航空会社の格付け「ワールドベストエアライン」でも2019年に1位を獲得しています。
今回僕が利用した便も非常に快適で、経由地ドーハのハマド国際空港がモダンで広くて過ごしやすかったです。この記事では、カタールのハマド空港でのトランジットの様子などについてレポートしていきます。
日本⇔ヨーロッパの往復便で約10万円
私的な話になってしまいますが、今回レポートするカタール航空のバルセロナ行きは、初めてのヨーロッパ渡航、初めての長期旅の出発のフライトでした。特に具体的なスケジュールも決めないまま、行きはスペインのバルセロナ行き、帰りは適当に2ヶ月ほど先の日程で、トルコのイスタンブールから日本に戻るフライトを予約しました。
当時は航空会社やマイル等について全く知識が無いので、エクスペディア(Expedia)で適当に予約して、マイルの紐付けもしていませんでした。(勿体ない…)とはいえヨーロッパへの往復便で10万円ほどだったので、今考えると安く良い便を予約できた気がします。
ちなみに日本からスペインは、成田ーマドリード間であればイベリア航空の直行便がありますが、バルセロナに行くには乗り継ぎが必要となります。
フライト基本情報
成田→ドーハ
カタール航空(Qatar Airways)
便名:QR 807
出発時間・空港:22:20 NRT
到着時間・空港:04:00 DOH
フライト時間:11時間40分
機体: Boeing777-300ER
ドーハ→バルセロナ
カタール航空(Qatar Airways)
便名:QR 145
出発時間・空港:08:10 DOH
到着時間・空港:14:15 BCN
フライト時間:7時間5分
機体:Airbus A350-900
予約サイト:エクスペディア(Expedia)
値段:107,139円(イスタンブールからの帰国便も含む)
夜の成田空港第2ターミナルから出発
出発時刻は22:20分。20時頃に空港に到着しました。第2ターミナルは、モダンな第1ターミナルと比べると若干古臭い感じがありますが、こちらの方が馴染み深いです。
チェックインのためにカウンターの列に並んだのですが(この頃はオンラインチェックインの仕組みも良く理解していなかった)長距離線のため大きな荷物を預ける人が多いので割と並びました。
無事にチケットを受け取り、寿司を食べた後に出国しました。時間が無く素通りするだけになってしまいましたが、第2ターミナルの奥のゲートに行く途中の道がかなり整備されていてキレイでした。
カタール航空の機内はエコノミーでも割とゆとりのある席で、モニターもあって快適でした。10時間越えのフライトにはまだ慣れておらず長く感じましたが、ちょうど夜の時間帯だったこともあり、大半の時間を睡眠に充てながらドーハの空港に到着しました。
ドーハのハマド国際空港で乗り継ぎ
ハマド国際空港に到着し、簡易的な手荷物検査を通過すると、モダンで広大な空港の制限エリアに放たれました。
新しくなってからまだ数年だったということもあって、ほぼ最新で快適な空港でした。この空港でトランジットできるというだけでも、カタール航空にしたのは正解かもしれないです。
そこらへんにあるサングラスショップもなんかイケてます。
ゲートも沢山ありすぎて、空港の全体像を掴むのもひと苦労でした。だいぶ時間が経ってから気づきましたがフリーのリクライニングスペースなんかもありました。
ターミナルABとCDEの間を結ぶ道はめちゃくちゃ長く、モノレールも走っています。最初ターミナルCDEの方で過ごしていたのですが、ABの方が栄えている印象でした。
中心にはハマド国際空港のシンボル的な巨大ぬいぐるみがありますが、コンセプトはよくわかりません。ターミナル間などにも、よくコンセプトのわからない悲しげなモニュメントがたくさんあります。ただ、それら全てがなんだか悲しそうな雰囲気を出しています。
バルセロナ行きが遅延で朝食無料サービス
ハマド国際空港でのトランジットを十分に堪能し、そろそろバルセロナ行きの便に乗ろうとしたところ、ゲート前に人だかりができていました。どうやら遅延しているようで、新しい出発時刻も不明という状況のようでした。
しばらくして、乗客はぞろぞろとターミナルABの奥の方へと誘導されています。他の乗客と一緒について行くと、レストランに到着しましたた。特にラウンジのような豪華なところではなく、普通のフードコートのようなところでしたが、遅延便のお客さんに向けて特別に開放されているようでした。
学校の給食みたいに並んでレーンを進むと、適当なポテトや卵やお肉などが振る舞われました。正直あまり美味しく無く雑な感じでしたが、お腹が空いていたのでありがたかったです。
このレストランでゆっくりしながら2,3時間過ごしていると、ようやく飛行機の準備が整ったようで、ゲートに戻りました。
ドーハからバルセロナへ出発
今度は問題なく搭乗が開始し、結局3時間送れくらいでハマド国際空港を出発しました。なにはともあれ、ご飯も頂けて無事に出発できただけ良かったです。
ドーハからバルセロナまでも結構距離があり意外にも7時間もかかりました。ですが、その分こちらもモニターや機内食等のサービスが充実していました。やはり疲れていたのか、こちらも殆どの時間を眠っている間にバルセロナへと到着しました。
既に12時間のフライトを経たあとで、トランジットも結局6時間ほどドーハに滞在していたので、バルセロナまでの7時間のフライトを足すと、ほぼ丸1日かかる移動となりました。
カタール航空で快適にヨーロッパへ!
今回のチケットは、別ルートの帰りの便も取ってしまったので、単純比較はできませんが、単純計算で5万円ほどで行けたと考えると、かなり安いのではないでしょうか。
しかも世界ランク上位のレガシーキャリアであるカタール航空ですから、快適さは保証されたようなものです。
良かった点
機内やサービスも良かったですが、一番のメリットはトランジット(乗継)がハマド国際空港でできることだと思います。トランジットの空港がしょぼいと、余計に疲れたり、ストレスがたまってしまうので、この点はすごく安心でした。
悪かった点
やはり時間がかかってしまうところです。中東経由のヨーロッパ行きだと、どうしても一回大きく南下するルートをたどるので、仮にトランジット時間が1時間だとしても計20時間以上はかかってしまいます。
本来であれば直行便だと12時間ほどで行ける距離です。また乗継をするにしても、ロシアのシベリアエリアを通過するルートを通る便の方が遥かに早いです。トータルで言うと3,4時間は早まるはずです。
なので、
- 急いでいないので快適に移動したい
- トランジットは良い空港でゆっくり過ごしたい
という場合には中東経由のカタール航空はなかなか良いと思います。