スヴァールバル諸島のロングイェールビーンに到着してから数時間、バスツアーが終了しましたが、時間はまだ18時。
帰りの便は2時半、空港行きのバスも23時頃に出発なので、まだ5時間ほどあります。
バスツアーや、見晴らしの良い地形のおかげで、ロングイェールビーンの街の全体像はつかめましたが、まだ全然じっくり巡れてないので、じっくり徒歩で巡ってみました。
ですが、その前に。
ツアーでずっと外にいて、結構体が冷えてきたのと、お腹が減ってきたので、暖かいお店の中で、ご飯が食べれそうなところを探すことに。
レストラン兼バーみたいなお店がいくつかありましたが、その中でも割と落ち着いた感じの、WiFiが繋がりそうなお店があったので、入ってみました。
最北の地でクジラ肉バーガーを堪能
メニューを見ると、その中に「Whale〜」という文字を発見。
そう、スヴァールバル諸島も捕鯨国の1つで、鯨肉が食べられるんです。
日本の捕鯨がどうこうと騒がれていますが、実はノルウェーとイギリスなんかも、日本と同じ捕鯨国なんですね。
鯨肉、昔どこかで食べた記憶がありますが、全くその味を覚えていなく、久々というより初めて食べる感覚で注文しました。
でてきたのがこれ。
美味しかったのは美味しかったのですが、
つけ合わせの味が強すぎて、正直あまり覚えていません笑
が、あまり変な癖もなく、お肉としては美味しかったのは確かです。
値段は、追加でコーヒーも頼んで220NOK(約3300円)
極地だけに、超高物価を恐れていましたが、そこまででもなかったです。(←高いけどw)
ロングイェールビーンの街歩きスタート
さて、腹ごしらえをしたところで、ロングイェールビーン市内観光へと出発です。
夏は1日中日が沈まないので、日が暮れてしまう心配をする必要が無いのは良いですね笑
まずは、世界最北端の教会を目指します。
以前は、炭鉱の街として栄えていたロングイェールビーン。
街の中心街には、炭鉱夫の像が立っています。
見る感じ、教会は中心街から近そうだったのですが、見晴らしが良すぎて距離感覚がおかしくなっているのと、川をまわりこんで渡らないといけなかったので、意外と遠かったです。。
川はおとなしそうに見えて、近づいてみると結構な濁流でした。
橋を渡って、少し進むと、このような山々とその麓にいくつも杭のようなものが並んでいるのが見えます。
実はこれ、元々家が建てられていたのですが、雪崩の危険が高いため、撤去させられてしまったものが残っているそうです。
温暖化の影響か、ロングイェールビーンでは年々雪崩のリスクが高まっているらしく、3年前には、ある一帯が雪崩に巻き込まれる事故が起きてしまったそうです。
「こんなことそれまで一回も無かったのに…」とバスのガイドのおじさんは言っていました。
世界最北端の教会は可愛らしい赤色
美しい風景を見ているうちに、世界最北端の教会に到着しました。
赤色の可愛らしい外観の教会です。
逆光ですが、道路側(正面?)はこんな感じ。
訪れた時間が遅く、中には入れなかったですが、外観だけでも間近で拝めて良かったです。
スヴァールバル諸島にあるものは、基本何でも世界最北端になるのですが、これまでヨーロッパを中心に旅して、沢山の教会を見てきたので、これが最北端かと思うと感慨深かったです。
偶然リフト中継所の廃墟を発見!潜入してみた
教会を見終わって、次は丘の上にある炭鉱の廃墟?を目指します。
ですが、その途中に、気になる建物を見つけてしまいました。
それがこちら。
何かと思ってよーく見てみると、炭鉱のリフトの中継地点?でした。
周囲を見渡してみると、遠くの方に、ここからの続きとなる塔が連なっていました。
ケーブルこそないですが、この中継地点と塔だけ今も残されています。
入ってよいのか、少し迷いましたが、周囲には誰もいませんし、注意書き等もありません。何も遮るものも無いです。自由すぎる、スヴァールバル笑
実際登ってみると、結構穴があいていたりするところもあって、風化が進んでいますが、気をつけて歩いていれば全く問題ありませんでした。
極地の廃墟に潜入している背徳感がたまらなかったです。
ひととおり写真に収めて、満足したところで、炭鉱廃墟へと向かいます。
丘の上にそびえる炭鉱廃墟へ潜入!
リフト中継地点の廃墟から5分ほど丘を登ると、炭鉱廃墟に到着しました。
この建物は、ロングイェールビーンの中心街からも確認できて、何かの要塞のような形をしていたので、ずっと気になっていました。
実際に近づいてみると、夕日の角度も相まって、良い味を出してきます。
この建物だけでも十分そそられるのですが、最果ての地にあるという点が更にポイント高いです。
こうしてリフトで石炭を運んでいたんですね。
建物の下も雰囲気があります。
廃墟越しに見るフィヨルド。なんとも贅沢な光景です。
ここでも満足いくまで写真を撮り、後にします。
カラフルでポップな街並み
炭鉱廃墟を後にして、中心街へ戻る途中にも、気になるオブジェ等があります。
ほんとスヴァールバル諸島は、ただ歩いているだけでも、見るもの全てが新鮮で飽きないです。
謎の鐘や…
謎の塔に…
ホッキョクグマが指し示す、可愛らしい羅針盤
金属で作られたホッキョクグマ像
スノーモービル注意の看板も、ここでしか見れないんじゃないでしょうか。これ、結構沢山ありました。
さて、中心街の飲食店やホテル街はそうでも無いですが、少し東のエリアにいくと非常にカラフルな建物が並んでいます。
グリーンランドの建物もかなりポップな色使いでしたが、スヴァールバル諸島の住宅エリア?も負けず劣らず、かなりポップでカラフルな建物ばかりでした。
グリーンランドよりも、明るく強めの色合いが多いように思います。
スヴァールバル諸島観光のすゝめ
ロングイェールビーンを訪れる機会があれば、ぜひ街をフラフラと歩いてみてください。
ただの街歩きでもそこは最果ての地。
この記事に出ていような発見もあるはずです。
観光スポット!として定められているようなところは無いので、行った人独自で見つけていくのが醍醐味かもしれません。
ぜひ本記事が旅の参考ないしは、訪れるきっかけになれば幸いです。