2019年9月、ウズベキスタンのブハラから、カザフスタンのアルマトイまで移動する際、ウズベキスタン航空を利用した。
ウズベキスタンの首都タシケントで国内線と国際線を乗り換える際、結構他と違ってややこしい部分があるので、そこらへんを解説しつつレポートしていく。
フライト基本情報
<Flight #1>
ウズベキスタン航空(Uzbekistan Airways)
便名:HY052
出発時間・空港:11:10 BHK
到着時間・空港:12:10 TAS
フライト時間:1時間
機体:AIRBUS A320
<Flight #2>
ウズベキスタン航空(Uzbekistan Airways)
便名:HY763
出発時間・空港:15:20 TAS
到着時間・空港:17:50 ALA
フライト時間:1時間30分
機体:AIRBUS A320
予約サイト:Trip.com
値段:14,474円
ブハラ旧市街からタクシーで空港へ移動
ブハラの旧市街地のホテルから、ブハラ空港までは3kmほどの距離にある。鉄道駅に比べれば相当近い。
朝は少しバタついていて、2時間前をとっくに過ぎてしまっていた。
なるべく早く空港にいきたいと思いながらタクシーを探す。
通常なら耳を貸さないが、「Taxi?」と声かけてくるおっさん達に値段を聞くと、20,000スムだという。
明らかに高いのだが、値切るのも面倒だしいいやと思い、それでお願いする。
すると、何故か道の反対側にいるおっさん達に声を掛け、反対側から3,4人ぞろぞろとやってくる。
その中でもすごい喧嘩っ早そうなおっさんが、俺の腕を掴んで連れて行こうとする。
すかさず振り払って睨んでみるも、最初に声かけたおっさんいわく、そいつの車に乗れとのこと。
嫌な予感しかしなかったが、短い距離だし、値段も決まっているし、良いだろと思い乗り込む。
案の定運転は荒い。
車内でも「Japanese?」とか、ちょくちょく声かけてくるので、適当に交わす。
案外良い人なのかもな?と思えて来た頃、、
空港までの道を指差して、工事中で回り道しないといけないから、30,000スムよこせと言ってくる。
しょうもな…
と思って、「No!」と言いつつ、変に揉めて途中で降ろされても面倒なので、だんまりを決め込む。
空港に着いたら、そのまましれっと20,000スムだけ渡して降りた。
ワーワー言ってきたが、ガン無視して、空港敷地内へと歩いた。
朝から早速気分が悪くなった。
ブハラ空港でチェックイン
空港はこれまでの他の空港や駅と同様、立派な建物だった。
同じく、敷地内へ入る前に、パスポートとチケット(予約していることがわかればOK)の確認がされる。
ウズベキスタンの空港の入り口周辺は、ほんと人気が無くて毎回違和感しかない。
建物の中に入ると、早速手荷物検査があり、抜けると右手にすぐチェックインカウンターがあった。
サクッとチェックインして2階の搭乗ゲートへ向かう。
ちなみに、ここではタシケント行きの国内線の分のチケットしか発行してくれない。
後述するが、タシケントにて再びチェックインする必要がある。
ブハラの空港は外観よりも圧倒的に中はこじんまりしているし、搭乗直前になるまでほんと人がいない。
再度手荷物検査を受けて、バーでジュースを購入し、搭乗前の待合いスペースで時間を潰す。 WiFiは無かった。
ウズベキスタン航空国内線へ搭乗
搭乗時間になり、機内へ乗り込む。
機体までは徒歩で。
後方、前方両側から乗れた。
席が割と前方だったので前から搭乗。
タシケントーサマルカンド間はBOEING 757だったが、このブハラータシケント間はAIRBUS A320だった。
ゆったり感は無いが、特にちゃっちぃ訳でもなく、無難な機体。
到着した便をちゃんと掃除や確認せずに、そのまま使っているのか、席のポケットには紙コップのゴミが…。これはいただけない。。
毎度のごとく、離陸前にお水のサービス、また、フライト中にドリンクのサービスあり。
1時間ほどのフライトでタシケントに到着。
意外だったのは、降機する際、出口が右側だったこと!
数ある飛行機に乗ってきたが、これは初めてだったかもしれない。
そんなちょっとしたことに興奮しつつ、ターミナルへと向かうバスに乗り込んだ。
要注意!タシケント国際空港で国内線(T3)から国際線(T2)へ移動
まず初めに知っておくべきなのは、タシケントでの国際線と国内線は全く別のターミナルだということ。
滑走路を共有して、ほぼ反対側にターミナルが設置されており、その間を行き来するシャトルバスは無いという、本当にイケて無い仕様。
(ローカルバスはあるっぽかったが、少なくとも観光客にとってわかりやすいような移動手段は一切ない)
つまりターミナル間移動はタクシーとなる笑
ちなみに先程乗ってきた国内線は、国際線ターミナルのすぐ横に到着した。
にも関わらず、乗客全員、問答無用で満員のバスへ押し込められ、国内線ターミナルへと搬送されるのである。
またわざわざこの道を、外でまわりこんで戻るのか…と思うと虚しかった。
バスを降りると、国内線ターミナルの出口に一直線で出るしか無い。
案の定出口には、大量のタクシー運転手がたむろしていた。
もう、朝のタクシーで若干嫌気が差していたが、これが最後だと思い、交渉を試みた。
出口に群がっている奴らは完全に無視して、しばらく歩いたところで、フラフラしていた運転手と話す。
国際線ターミナルまでと伝えると、携帯で25000スムと出してきた。
いやいや、10000以下で良いだろと思いながら、面倒なので15000と打って返す。
すると20000と出してきたので、じゃあいらない!って感じで他の運転手の方へ向かおうとすると、じゃあ15000で良いよ!となった笑
もう何度も往復する茶番が面倒なので、最初から折り合いのつきそうな額提示して駄目なら他に行く(ふりをする)…というテクをよくやるが、割と使える笑
交渉中にパーキングがどうのこうの言っていたが、良くわからず、そのままタクシーへ乗り込んだ。
国際線ターミナルまでは10分ほど。
先程バスで移動した空港の外周をまわりこんで向かう。
なんて無駄なんだろうとまた虚しくなる笑
国際線ターミナル付近につくと、ここから歩けと言われて、まぁまぁ離れたところで降ろされる。
恐らく敷地内に入るには金がかかるから嫌だったんでしょう。
タシケント国際線ターミナル(T2)で再度チェックイン
他と同じく、パスポートとチケットをチェックされて、タシケントの国際線ターミナルへと入る。
さすがにに首都の空港だけあって、他よりかは人も多いし、お店等もあって、まぁまぁ栄えている。
チェックイン開始時刻まで少し時間があったので、WiFi使って(要電話番号認証)仕事をすすめる。
時間になったので、チェックイン。
カザフスタンのビザ持ってる?と聞かれ、「日本人は不要だよ」と答えると怪訝そうな顔をされたが、先月にも行っているし、問題ないと伝え無事にBoading Passを発行してもらう。
出国審査と手荷物検査をして、出発ロビーへ。
ウズベキスタンでは宿泊施設を利用した際に、レジストレーションカードというものを貰い保管しておかなければならないのだが、それはここで回収される。
手荷物検査では、キルギスタンのビシュケク同様、靴を脱がさせられた。
ここらへんの国々では、出国の時だけは脱がされるのだろうか?いまいち謎。
タシケントの国際線ターミナルの出発ロビーは、一応免税店とバー、カフェ、バーガー屋?があった。
残ったスムで水を買い、WiFiも問題なく飛んでいたので仕事の続きをして搭乗開始を待った。
ウズベキスタン航空国際線へ搭乗
ウズベキスタンでは珍しく、機体にボーディングブリッジが架けられ、そこから搭乗した。
機体はAIRBUS A320。
他と同様に離陸前にお水のサービスがあった。
アルマトイまでは2時間かからない程度のフライトだったので、今回もドリンクサービスがあるだけかと思っていたが、途中軽食の提供もあった。
搭乗前にスムを使い切って買った水を飲んで、離陸前にも水が提供されて、この軽食にもオレンジジュースと水のペットボトルが付いてきた。
水分多め…笑
パンは大きさも小さく、中にハムとチーズを挟んだシンプルなものだった。ほんと軽食。
まぁそもそも食事は期待していなかったので、出ただけ嬉しかった。
アルマトイ国際空港に到着
タシケントから2時間ほどのフライトでアルマトイに到着した。独特なウズベキスタンの空港と違い、なんだかすごい安心感があった。
機内での水分摂取が多めでトイレに行きたがったが、ターミナルに入るとすぐに入国審査スペースになっていて、トイレも見当たらなかった。
幸いそこまで時間がかからなかったが、なんとか無事パスポートコントロールを通過し、トイレへ。
市内への移動はタクシーでも良かったが、2GISという現地の交通情報アプリで調べる限りバスでも行けそうだった。
前回のカザフスタン滞在時に残っていた細かい現地通貨(テンゲ)も残っていたので、空港出て右手のバス停から92番バスに乗って市内へと向かった。
カザフスタンのバスは基本、SUICAのようなカードでタッチして支払う形式になっているが、あいにく空港でのカード販売端末は故障中だった。
しかし、運転手に直接150テンゲ渡せば、レシート(=チケット)をくれるので現金でも問題なく乗れる。
結論から言うと、バスでいけなくはないが、タクシーの方が無難だと思った。
空港からの乗客はそんなに多くなかったが、市内に近づくにつれて満員になっていき、大きな荷物をもって降りるのは大変だった。
停留所や信号も多いので、結構時間もかかってしまうので、荷物をホールドする体力と、時間に余裕がある時以外はオススメしない。
タシケント国際空港で乗り換えの際は要注意
以上、ブハラからアルマトイまで、タシケントにて乗り換え(トランジット)と出国をするルートを経験したが、やはり乗り換えが面倒というか、無駄が多いなと感じた。
今回は乗り換え時間が3時間以上あったので問題なかったが、2時間を切ってくると少しギリになってしまう。
タシケントの市内に向かわず、国際線と国内線を乗り換える場合は注意しなければならない。
ウズベキスタンは他の国と違うことが多々あるが、まさにこのタシケントの空港間乗り継ぎの仕組みが、それを象徴しているように感じた。