南米やアフリカ旅に欠かせないものの1つとして、黄熱病の予防接種をしたことを証明する、通称「イエローカード」があります。

今回はそのイエローカードを取得すべく、日本国内の検疫所で黄熱病のワクチンを接種してきたので、その様子をレポートしていきます。

電話で1週間後の枠を予約

中南米への渡航を決めたあと、受けておかないと!と思いながら、気がつけば出発まで3週間を切ってしまい、少し焦り気味に横浜の検疫所に電話をしました。

黄熱病の予防接種をしたい旨を伝えると、まず最初に日程の調整をしてくれます。横浜の検疫所で受ける場合は毎週水曜日の午後の時間帯に限られており、なんとか翌週の枠を予約することができました。

日程確定後は、注意事項や当日の持ち物の確認に続いて、簡単な問診を受けます。渡航予定国や持病、直近での他のワクチン接種の有無など、結構細かく聞かれますが数分あれば終わります。

問診が終われば、予約の電話は終了です。あとは当日まで特にすることはありません。体調管理だけしっかりしておきましょう。

  • 問診票の記入や事前説明があるため10分前集合
  • 身分証明書(パスポート)を持参
  • 費用は17,680円
  • イエローカードは即日発行されるが有効になるのは接種10日後から

郵便局で収入印紙17,680円分を購入

黄熱病の予防接種で何が一番大変だった?と聞かれたら、間違いなく収入印紙と答えます。大変…というほどでもないのですが、単純に面倒です。

検疫所で直接支払う形ではなく、一度郵便局等で収入印紙を17,680円分購入する必要があります。

郵便局の窓口に並び、17,680円分の収入印紙が欲しい旨を伝えると、局員さんが

  • 10,000円分を1枚
  • 5,000円分を1枚
  • 2,000円分を1枚
  • 600円分を1枚
  • 40円分を2枚

ご丁寧に切り取ってくれました。

キャッシュレスだ〜!と盛り上がっている時代に、いつまでこんな面倒なことしてるんだと思いながら、無事購入完了です。

収入印紙

検疫所にて問診票の記入して待つ

集合時間の10分ほど前に検疫所に到着。

エレベータを降りてすぐの踊り場に、受付票や申請書と問診票、体温計が置かれていて、周りの椅子には既に5,6名の方が座っていました。

受付票に名前を書き、問診票と体温計を持って椅子に座ります。

体温を測り、申請書と問診票を記入していると、予定時間の少し前に呼び出され、全員待合室に通されました。

問診票
問診票

待合室にて注意事項の説明と受付

待合室の椅子に座ってしばらく待機します。今回同じタイミングで予防接種を受けるのは約20名。老若男女特にバラツキなくさまざまでした。

同じ枠で予約していた人が集まった段階で、注意事項の説明が始まりました。終わるとそのまま待合室にて、1人ずつ順番に受付を済ませていきます。(恐らくエレベーター降りてすぐの受付票に記入した順に手続きしていった模様。)

自分の番が来たので、申請書と問診票、収入印紙を渡すと、注意事項が書かれた紙と黄色い番号札を渡されます。

番号札

診察室にていざ注射

番号札順に診察室へと呼ばれていきます。自分の番号が呼ばれ、いざ診察室へ。

手荷物を簡易ベッドの上に置き、椅子に座り、医師から体調などについて最終確認されたあと、その場で注射を受けました。注射は利き手じゃない方の上腕にされます。

思ったよりも痛みがありましたが、他の注射と大差は無いです。

拒否反応などが無いか確認のため、注射後は待合室に戻り、30分程度待機するように言われます。

待合室で30分待機→イエローカード受取

注射後の待合室では特にイベントはなく、30分経った人から順に呼ばれていき、イエローカードと代金の領収書を受け取って終了です。

イエローカード裏面

正式な書面はこの表面です。(個人情報ばかりなので割愛します)
有効期限は一生涯ですが、有効化されるのは接種日より10日経ってからです。

一生涯使える証明書の割には、ただの紙切れです(笑)紛失や破損に注意する必要がありそうです。

注射後の体調

注射後は特に体調の変化も無かったです。(1時間後にかなり強い眠気が襲って来ましたが、軽食を食べた直後でもあったので注射のせいかどうかは不明…。)

年齢や体質によっては4、5日後あたりまで軽い発熱や倦怠感に襲われる可能性もあるらしいので、多めに見て1週間は激しい運動や無理な生活は控えた方が良いとのことでした。

即日発行可能だが取得には余裕を

今回は1週間前に検疫所に電話して、無事に翌週の枠を抑えることができました。上手く行けば前日に予約できるパターンもあるのかもしれませんが、余裕をもって連絡した方が良さそうです。

また接種1週間は体調不良になる可能性がありますし、イエローカードが有効化するのも10日後なので、遅くとも出発の10日前には接種できる日程で組んでおくと良さそうです。

(追記)実際にイエローカードは必要だった?

今回僕は2019年の年末に中南米を渡航するため、事前にイエローカードを取得しました。しかし結論から言うと、一回も使う機会は無かったです(笑)参考までに中南米旅の訪問国を訪れた順に並べておきます。なお国家間の移動は全て空路です。

  • キューバ
  • パナマ
  • コロンビア
  • ペルー
  • パラグアイ
  • ウルグアイ
  • アルゼンチン
  • ブラジル
  • メキシコ

渡航するルートや、通る国境によっては必要になるケースもあり得ますが参考までに。

ただ有効期限は一生涯なので、お守りとして受けておいて良かったとは思っています(思うようにしています)