2019年12月、僕が搭乗予定のアラスカ航空(Alaska Airlines)のフライトが急遽キャンセル(欠航)になってしまいました。

この記事ではその時の様子やアラスカ航空の対応についてまとめていきたいと思います。

アラスカ航空はもちろん、海外で飛行機が急遽キャンセル(欠航)になってしまったときの参考になれば幸いです。

搭乗予定便の詳細と当日の状況

アラスカ航空AS219便

今回欠航になってしまったのは、メキシコのグアダラハラ国際空港(GDL)からアメリカのロサンゼルス国際空港(LAX)までのAS219便でした。

本来は18:50頃に搭乗開始予定でしたが、当日14:00頃に2時間ほどの遅延が決定。その後も更に30分ほど遅延となり、最終的な搭乗開始予定時刻は21:10となってしまいました。

グアダラハラ国際空港

離陸直前に欠航が決定

21:10にゲート付近にいくも、結局搭乗手続きが開始となったのは21:40頃。当初の予定より3時間ほど遅れて搭乗となりました。

アラスカ航空機内

しかし、ここで安心するのは早かったです。搭乗後も機内で離陸を待ち続けること1時間以上。23:00過ぎたあたりで遂に欠航のアナウンスが機内に流れます。
最初スペイン語でアナウンスされたので理解できませんでしたが、周囲の人の残念そうなため息が一斉に漏れたのですぐにわかりました。

振替便の出発時間についてもアナウンスがされ、翌日の14:30になるとのことでした。

欠航決定後の流れ

欠航が決まったとのことで、乗客全員しぶしぶ降機させたれます。搭乗時は空港から直接ボーディングブリッジで搭乗しましたが、降りる際は沖止めで空港までバスで移動させられました。

その後は空港到着時と全く同じ流れで、預入荷物がある人はコンベアから受け取り、ロビーへと出ます。

グアダラハラ国際空港

しかし、ここからどうすれば良いかの案内が全く無く、かなり戸惑いました。他の乗客の後をつけてロビーをずっと歩いていると、アラスカ航空のカウンターの前に行列ができていたので、何らかの補償をしてくれるのだろうと思い、その後ろに並びました。

グアダラハラ国際空港

ですが、この列がなかなか進まず結局1時間半ほど立って並び、深夜01:00ごろにようやく対応してもらえました。

アラスカ航空の対応内容

実際にアラスカ航空が対応してくれた補償内容を以下にまとめます。

アラスカ航空バウチャー

空港近くのホテルの手配と無料宿泊バウチャー

既に空港周辺のホテルをいくつか手配してくれているようで、無料宿泊のチケットをいただけました。
僕が割り振られたのはIHG系列の「Holiday Inn Express」
どのホテルになるかはスタッフのさじ加減次第っぽいですが、ヒルトン系列の「Hampton Inn」なんかも候補にあるのが見えました。

空港⇔ホテル間のタクシー往復バウチャー

空港ホテルと言いつつ、なかなか距離も離れているので、ホテルまでのタクシー代も補償してもらえました。行きと帰り、それぞれ使えるバウチャーを発行してくれます。タクシーに関しては会社の指定があるようで、それ以外だと使えない模様。

空港からホテルへ行く際には、バウチャーに対応したタクシーがたくさんあります。バウチャーを持ってることを伝えると、そちらに案内されるので迷うことは無いはず。
一方でホテルから空港に向かう際は、指定の会社のタクシーを呼ばないといけません。僕は空港からホテルのタクシーにて名刺をもらったので、それをホテルへ差し出して電話してもらいました。

朝食/昼食の無料バウチャー

翌日の振替便が14:30出発ということで、その間の食事についても補償してくれました。それぞれUS$12まで利用することができるとのこと。

僕の場合「Holiday Inn Express」は朝食が無料で付いてきますし、昼は空港のラウンジに入ったので使わなかったです。

次回アラスカ航空利用時に使えるUS$250分のディスカウントコード

空港のカウンターではなく、後日メールでという形でしたが、アラスカ航空のチケット購入時に使えるUS$250分のディスカウントコードを発行してくれました。

欠航が決まってすぐに、ディスカウントコードを発行する旨の連絡が来て、翌日の夕方には発行されました。有効期限は1年間。

今回の航空券代が約30000円だったので、ほぼそれと同額の割引が使えるので結構大きいです。ただ、1年以内にアラスカ航空利用する機会があるかと言われると…。それに今回の件を踏まえて利用したい気持ちもあまりないという…。

ワンワールド系列でも使えるとかだとめちゃ嬉しいですけどね。さすがにそれは虫が良すぎるか(笑)

アラスカ航空の対応に対して思ったこと

以上、当日の状況と対応内容について振り返ってみました。

個人的には翌日の振替便でも、その後の予定にあまり支障は無かったので、ホテルやタクシー代の補償をしてもらっただけで十分満足でした。(当日ロサンゼルスの空港ホテルをキャンセル不可のレートで予約していたので、それが返ってこないのが唯一の損失?)更に食事代もしっかり補償してくれたり、US$250ものクーポンを発行してくれたりするあたりは素晴らしいと思います。

最悪のシナリオとして、何も対応してもらえず空港泊という事態も覚悟していたので、諸々対応してもらっただけ良かったというのが正直な感想です。

ただ何点か気になる点があったので、それを挙げておきます。

ダラダラと遅延してギリギリで欠航

ギリギリまで粘ってくれてるという意味では嬉しいことなのかもしれませんが、遅れるなら遅れる、欠航なら欠航と、なるべく早いタイミングで知らせてくれると嬉しかったです。何度も遅れが重なり、最終的に機内で待たせた挙げ句に欠航だったので、少なくとも2,3時間は損しました。

大事なアナウンスは全てスペイン語

メキシコだったので仕方ないと言えばそれまでなのですが、英語でのアナウンスもしっかりして欲しかったなと思います。していないことも無かったのですが、大事な部分に限って英語のアナウンスが無くて戸惑いました。

対応に関する案内が無い

飛行機を降りたあと、どうすれば良いのか?どういう補償をしてくれるのか?案内が全く無くて困惑しました。
幸い他の乗客の後をつけたことで事なきを得ましたが、並び初めた後もずっとカウンターで対応してもらえるまで不安は続きました。

せめて空港ロビーに戻ったらカウンターに行く指示や、ホテルやタクシー代補償する旨を言ってもらえれば、安心して並べたのですが。
これがあるだけで随分違った気がします。

カウンターの待ち時間

恐らくできる限りの体制で頑張ってくれていたんだと思いますが、乗客の数に対してカウンターの数が少なく、1時間半も待たされました。
結局ホテルに着いたのは深夜02:00で疲れ切っていたので、もうちょっと早く対応してほしかったです。

アラスカ航空が提案する翌日の振替便や補償内容に関して、問題の無い乗客と問題のある乗客は別カウンターで対応する等すれば、もう少し早く捌けると思いました。

まとめと補足

以上、アラスカ航空の飛行機がキャンセル(欠航)になったときの状況と、実際に対応してもらった内容についてまとめてみました。

結果的に十分な補償はしてもらったと思いますが、欠航後の対応について説明が不十分など残念なところもありました。

アラスカ航空やこの路線に限らず、海外でのフライト欠航対応の一例として参考になれば幸いです。

レビュー動画

今回のキャンセル劇の様子と対応内容についてコメントしたものを動画でもアップしました。もしよければご覧になってください。

振替便は無事出発

今回の振替便は無事に出発し、なんとか20時間遅れくらいでロサンゼルスへ着くことができました。振替便のフライトの様子については下記の記事をどうぞ。